桶盤玄武岩
桶盤玄武岩は澎湖の桶盤嶼に位置する地質地形です。桶盤嶼は澎湖の離島の中でも、最も壮観な玄武岩の石柱をもつ島です。火山溶岩の中では、玄武岩の粘度は比較的低く、溶岩の気体が発散するのも速いため、火山台地または方山地形が形成されやすいです。澎湖は台湾で唯一の玄武岩方山地形のエリアでもあります。
「桶盤」という呼び名は、桶盤玄武岩の形状が逆さにした桶のように見えることから名付けられました。また、玄武岩の溶岩は冷却後に収縮し、石柱状の節理を形成します。こうして柱状玄武岩が桶盤嶼を囲むようになりました。北部沿岸を除いて、非常に独特な景観が眺められます。
山壁の歩道に沿って登っていくと、間近で桶盤玄武岩を見ることができます。山壁全体は玄武岩の「柱状」から構成されており、見たことがないような特殊な風景となっています。玄武岩にはたくさんの凹みや隙間があり、倒れそうに見えますが、実際は揺らぐことがなく、真っ直ぐにそびえ立っています。
歩道の頂上部では、見渡す限りの桶盤玄武岩を観賞することができ、台地や方山の形状と似ていることに気づくはずです。遠くからは山のように見えますが、実際、頂上部は非常に平坦で、大自然の神秘を感じさせられます。柱状の桶盤玄武岩は柱で構成された岩壁景観です。栄養のない土壌のため、生育する植物が限られており、唯一生育できるのがサボテンです。これが桶盤玄武岩と共に美しい風景を作り上げています。