隘門ビーチ
山水ビーチが黄金ビーチなら、隘門ビーチは愛情ビーチです。
普段は人も少なく、休憩用の東屋からしばらく歩いたところにあります。白い砂浜と青い海が広がる隘門ビーチならば、カップルが二人だけの時間を過ごせます。
海汐改成湖汐
隘門ビーチには、人の胸を打つ感動的なストーリーがあります。隘門ビーチの歴史は決して長くなく、数十年前に潮の流れが変わって誕生した砂浜です。しかし、地元の業者がひそかに砂を採取したため、岩盤が露出するほど大量の砂が盗まれ、かつての美しさが損なわれました。代わりに残されたのが大量のゴミ。地元の湖西郷隘門村の村人の心に宿る美しい砂浜は、こうして消滅してしまったのでした。
これを救ったのが、隘門村の李天育村長です。昔の姿を取り戻すために自ら行動し、貝殻砂が風に吹かれて飛んでいかないように、棒と破れた魚網を使って押さえる作業を、炎天下の中、黙々と繰り返したのです。早朝はかごをもって出かけ、砂浜のゴミを拾って歩きました。
つらい作業の毎日に、村民が静止するのも聞かず、村長は子どものころに見た美しい隘門ビーチの記憶をたよりに、黙々と、強い意志を持って作業を繰り返しました。
八年後、隘門ビーチは数十メートルから数百メートルに延び、貝殻砂が黒い玄武岩を覆うようになり、またたく間に澎湖で名の知れたビーチとなったのです。ここを通りかかった人は砂浜の美しさに驚嘆し、噂はすぐに台湾本島まで伝わり、澎湖県政府は砂利の採取を禁止するとともに、ビーチの整備を行いました。李天育村長が苦労して作り上げた隘門ビーチは、今では澎湖でも有名な景観スポットとなっています。
美しい貝殻砂ときれいな海水が自慢の隘門ビーチに来たら、炎天下に手作業で、少しずつ砂浜を取り戻していった年老いた村長の苦労を思い出してください。村長の努力がなければ、この愛情ビーチもなかったはずです。