第一賓館は馬公市の観音亭に近く、日本統治時代に日本軍によって建築され、かつては蒋介石氏の澎湖における別邸として利用されていました。
蒋介石元総統が1949年5月17日に初めて滞在し、それ以降、国民政府の台湾移転後も蒋介石氏、蒋経国氏および李登輝氏の歴代各総統が澎湖を視察に訪れた際の宿泊施設としてたびたび利用されてきました。
第一賓館は耐力壁構造の和風建築であり、木造トラスの和瓦屋根が特徴です。長年にわたって軍が管理し、見学者をほぼ受け入れてこなかったため、良好な状態で保存されています。
また、和洋折衷の建築工法を採り入れ、外壁に珊瑚石を利用し、庭にはさまざまな草木がたくさん植えられ、遊歩道も敷設されているほか、広々とした芝生広場も設けられています。
金門島砲撃戦の際には作戦指揮本部が置かれ、重要な役割を担いました。現存する別邸の中で唯一戦略性を持った施設であるうえ、設備も完備しており、人文的、歴史的および軍事的のいずれにおいても大きな意義を持ち、十分に保存に値します。なお、1998年12月10日に澎湖県によって県の史跡に指定されています。
【見学時間の目安】外部のみの見学の場合30分