湖西郷の北海岸にある青螺湿地は重要な生態保全地域の一つであり、「国レベルで重要な湿地」の指定も受けています。また、エリア内はその特徴ごとに4つのゾーンに区分されており、それぞれ北から南にかけて、青螺砂嘴ゾーン、マングローブ林再生ゾーン、青螺養殖池・生息地、紅羅湾潮間帯ゾーンとなっています。広大であるだけでなく、岩礁・砂利海岸、砂浜・泥質海岸およびマングローブ林、潮だまり、砂州、養殖池など多様な海岸湿地類型が見られます。
この湿地の淡水は虎頭山に源を発し、青螺集落南側の羅経山を経て海に流れ込んでいます。その水とともに土砂が運ばれて海岸の浅瀬に堆積し、現在のような大きな海岸湿地が形成されました。1990年代に澎湖県が湿地周辺でヒルギダマシ(マングローブの一種)林を再生させました。その後続けざまにマングローブ3樹種の植林を試したところ、良好な成果が得られて徐々に林を形成し、現在では澎湖最大のマングローブ湿地になっています。
青螺砂嘴は澎湖本島最大の砂嘴です。景観が美しいだけでなく、保護種に指定されている夏鳥のコアジサシの繁殖地でもあり、景観と生息地の両方において、その貴重さは言うまでもありません。
周囲には資源豊富な潮間帯が広がっています。潮が引くと多くの住民がたらいを手に巻貝拾いをする姿を見ることができます。また、澎湖最大のマングローブ林保護地区であり、台湾での発見が生態学専門家を大いに驚かせた「スイカガニ」が生息しているほか、さまざまな鳥類も観察でき、バードウォッチング専用区画も用意されています。
広大な湿地は澎湖の鳥類にとって重要な生息地の一つであり、保護種に指定されているコアジサシはここで繁殖し、澎湖の鳥類にとって最大の生息・越冬地の一つでもあります。毎年合わせて100種余り数千羽の渡り鳥が越冬または通過し、豊富な自然と人文的な生態資源を有しています。
【見学時間の目安】1時間