白沙郷講美村の坪山嶼のそばに不思議な海上歩哨(ほしょう)所があります。シンプルな正方形の小屋が海の真ん中にぽつんと立っており、潮が引くと全長約300メートルのセメントの道が姿を現して講美漁港と歩いて行き来できるようになります。満潮時にはセメントの道は海の中に沈み、歩哨所は孤島のようになります。
まだ中正橋と永安橋が架けられていなかった頃、白沙郷と湖西郷を結ぶ陸上交通はここを通る必要があり、行き来する住民は潮位情報に注意し、潮が引くのを待って通行する必要があったと言われています。主権回復後の政治はデリケートな問題に直面していたため、ここに歩哨所を設けて兵を置き、通行する村民の身分証を確認していました。時代の移り変わりとともに交通インフラも発達し、歩哨所はその役割を失っていき、1960年代頃には駐留していた海防部隊が撤退し、もぬけの殻となった歩哨所だけが海の真ん中に取り残されました。
近年、澎湖に秘境ブームが訪れ、秘境撮影の人気スポットになりました。しかし、潮の満ち干によって異なる姿を見せるため、ここの海上歩哨所のベストショットを撮影するには潮位情報に注意する必要があります。また、潮位は一瞬にして変化するため、小屋まで行く際には潮が満ちて取り残されることがないよう注意してください。
【見学時間の目安】0.5時間