西嶼郷二崁集落
澎湖県西湖郷二崁村に位置する二崁集落を訪れると、タイムスリップしたかのような錯覚に陥ります。紅瓦と石でできた伝統建築がそこかしこに見られ、道はアスファルトではなく、石畳です。1989年に、台湾で最初の伝統集落保護区に指定されました。集落全体に伝統建築が残り、自然とマッチしており、漢人が海を渡ってきた時代の雰囲気をたたえています。
二崁集落は、地勢の特徴を生かした配置および建築で、先人の知恵に敬意を表さずにはいられません。昔ながらの生活様式や伝統、風俗が今も生きており、たとえば「建築物は当地で唯一の廟宇である「二興宮」より高くてはならない」という伝統習俗があり、強い印象を残します。
二崁集落で最も有名な建築物である「陳家大厝」は政府によって三級古跡に指定されています。「陳家大厝」内には、木や石の彫刻、書画、骨董などが保存されており、このような大規模な古跡は澎湖県内でも多くありません。二崁村は2001年に「歷史建築百景」にも選ばれており、歴史的、文化的価値の高い名所です。
二崁集落の特産品といったら、「二崁伝香」。澎湖の三宝である天人菊、山芙蓉(タイワンフヨウ)、ヨモギという天然原料を使い、環境保護を念頭に置いて作られた手造りのお香。蚊よけや魔よけに使われる、当地伝統の特産品です。
街道沿いには、玄関口に漬物を漬けた甕が置かれています。当地は平地の集落で、ゼロ汚染なので、自然発酵食品の製作に適します。ほとんどの住民は庭で野菜を植えており、生活の中に伝統精神が生きています。
当地では伝統家屋と古跡だけでなく、「二崁漢薬記念館」、そしてシーフードを使った伝統風味のレストランも数多く見受けられます。
二崁集落は建築と飲食の方面で伝統を守っているだけでなく、牛の群れが行き来する、素朴な田園地帯としての顔を持っており、都市部とは全く異なります。古い町並みを愛する人にとって、二崁集落は見逃すことができないスポットです。人情味と情熱にあふれた村は、澎湖独自の歴史や文化を代表する集落です。
二崁集落に身を置くと、子どもの頃に帰ったような、ノスタルジックな気分になります。都市化やIT化の影響を受けず、昔ながらの姿を維持しており、歴史上、文化上の意義は非常に大きく、一度は訪れてみたい場所です。